CJ7 Brothers

2007年01月10日

☆『難兄難弟』

070108_2006~01.jpg

奈理にVCDを貸してもらって見た1960年の香港白黒映画『難兄難弟』。主演はニコ父こと謝賢(パトリック・チェ)に、現在も現役で映画やドラマで活躍中の胡楓。ヒロインは南紅。
本来謝霆鋒(ニコラス・チェ)ファンの奈理は謝賢目当てで見たそうで、彼が不細工だと不満な様子。しかし私的にはこの映画の頃の謝賢は顔がまるくてかわいく、後のプレイボーイ的キザさがないところがいいと思う。私は明るく能天気な男をやらせたら右に出るものはない胡楓(現在もそういうお爺さん役が多い)と、愛嬌のある可愛さの南紅目当てでこの映画を見た。
お話はこうだ。金持ちだったのに湯水のごとくお金を使ってスッテンテンになった呉聚財(謝賢)はその日の食べ物にも困る始末。家賃も3ヶ月滞納している。幸いにも家主の丘夫妻が親切なので部屋を追い出されることはなかった。しかしお金がないことに苦しむのが嫌になった彼は自殺しようとまで考える。
そんな時聚財は昔の同級生周日清(胡楓)と再会する。本来楽天的な日清は聚財と同じ境遇で家主に追い出されてさまよっていたのだった。どうにでもなるさ的の楽観主義者の彼と出会って聚財も明るい気持ちになる。丘夫妻の許可を得てふたりは同居するようになり、一緒にブローカーの仕事を始める。ふたりは別々に、家庭教師をしている女性秀瑩(南紅)と知り合い恋心を抱く。部屋を探していた秀瑩に、ふたりは丘夫妻の家の隣の空き部屋を紹介し毎日会えるようになる。生活に張り合いが出たふたりはブローカーの仕事を頑張りだんだん収入も増えてくる。
ある日秀瑩にはクアラルンプールにフィアンセがいることを知ったふたりは落ち込む。しかし秀瑩のフィアンセは伝染病にかかって治療に大金がいると知ったふたりは、稼いだお金に借金までして彼女のために用立てるのだった。
苦労のかいなく秀瑩のフィアンセは亡くなり、その妹徐小姐がクアラルンプールから秀瑩を頼って香港にやってくる。フィアンセが死んで悲しむ秀瑩を慰める役を聚財は日清に譲るのだった。
クアラルンプールからやってきた徐小姐は美人で気立てがよく働きもの。聚財はそんな彼女を意識しているし、彼女も聚財が好きなようだ。日清は秀瑩に結婚を申し込み、不安定なブローカーの仕事を辞めて安定した仕事をと考える。そんな時聚財が土地の取引の仲介をして大金が入った。それを元手に、日清と聚財は秀瑩と徐小姐と家主の丘夫妻も一緒に【士多】(ストアの意味)を始める…というところでめでたしめでたしと終わる。
白黒だが、質屋に質入れに行くシーンなど当時の香港の風景や生活がよくわかるのが楽しい。何より登場人物が皆人が好いのが心暖まる。バックに流れるクラッシック音楽もほのぼのしていて良い。この映画の頃制作されていた國語片(中国語の映画)は既にカラーなのに対して、これは低予算で制作された廣東語映画なのでまだ白黒だ。
VCDには、この時代の映画にしては珍しく字幕付き。字幕も右から左への横書きなので見易かった。この時代はセリフを話すスピードが今よりかなり遅いし、言葉もはっきり言うのでヒアリングは少し楽だ。

◎役に立たない廣東語教室
この映画によく出てくる廣東語
【經紀】→ブローカー
【當〜】→〜を質入れする。
[映画の中に出てくる例]當打火機→ライターを質入れする。

(蓮子)
posted by 奈理蓮子 at 00:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 香港黒白粤語片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする